早いもので、今年ももう年末を迎えようとしています。年をとると時間が流れるのが早くなると言いますが本当にそうですね。本当に早い...数十年前におじいさんがよく言っていたこのセリフ。本当にそうだと身に染みています。この前、初詣で熊手を買ったと思ったらもう数日後に新しい熊手を買うことになっている事に非常に違和感を感じています。 今年は雪が早くて、畑の植木の掘り上げ作業も進まずちょっと残念な年末を感じています。 大体、こんな感じの状態です↓ こうなると、植木を掘るには掘れるのですがえらい時間と手間と極寒での作業になってしまいます。こっちの地域は秋の時間がとても短いんですよね。紅葉が綺麗だな〜そろそろ植木の掘り上げ作業を始めようかな〜って思ってると、すぐこんな感じになってしまいます。 理想はこういう感じです↓ 画像からぽかぽか陽気が溢れ出ています。こういう感じであればいつまででも掘っていられるのですがね。こちらの地域ではそれはそれはかなりの贅沢な話で... 先月後半ぐらいに、うちの従業員の子が今シーズン初の植木市場に行ってきたのですがアオダモやアオハダのセリ値を聞いたら高くて高くて本当に驚きました。山採り株バブルですね。完全に。自分が山採り株を掘ってた頃に比べると3倍弱ぐらい高い値段ではないでしょうか? セリの値段が高くなるということは、もちろん一般のお宅に植えられる頃にはもっと高い値段になっているのは間違いないのですが非常に複雑なんです。自分が山採り株を扱ってた後半の頃に感じていたジレンマみたいなものが今完全に膨れ上がっています。 自分がアオダモなどの山採り株を扱っていた頃でも既に高価格帯の木になっていましたが、これ以上値段が上がるようであればせっかく、アオダモが脚光を浴び始めてきたのに終わりが同時に想像できるようになってしまったんです。 自分はそのジレンマで山採り株の取り扱いを辞めてしまった部分があります。もちろんネットで植木の販売が出来なくなってしまったのも要因の一つではありますが。。 何に不安を感じていたのかというと、山採り株はその唯一無二な自然樹形に価値がつき値段が高くなるのはしょうがないというかそれは良いと思っています。 じゃあ何に文句があるの?っていうと アオダモっていうだけで値段が高くなるのに不安を感じてたんですよね。まあ、掘り手のこちらは取引の値段が高くなれば利益が出て良いんじゃないの?と思われるとおもいますが、自分はそうは考えられなかったんですよね。ただ、商業的な植木の流通とはそもそもそういうものだとは分かっていますが、せっかくこんなに良い木がやっと世の中で認知されてきたのに、価格に度が過ぎればそれには歪が生じてしまうという事です。 希望があるとすれば、アオダモ自体にその高価格帯のレッテルを貼られても植木業界に浸透し続ける力があれば問題は無いと思います。 ただ、アオダモさん本人は「こんな値段付けられても...」って思ってる気がしてならないです(笑)雑木というのは、どこにでもある自然な自生が定番の生き物なのに、ダイヤモンドみたいな扱いに代わってしまったらそれは既に自然の崇高な良さではなく高価格帯の商品としての良さに変わってしまう。 ただ、それでもアオダモの良さは自分的には不変ですがね。高かろうと安かろうと良い木を見る目だけは感覚としてしっかりしておきたいと思う、そんな年末でした。 店長日記も不定期すぎる更新、販売苗木の商品も売り切れ多めですが、来年もどうぞよろしくお願い致します!! 数年前までネットで販売していた頃のアオダモの画像を探していたら良いのが出てきました。今見ると佐川急便さんに申し訳なかったと心底、思いますね。完全に4mは超えています。良い思い出です♪
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