紅葉といえば赤く色づく葉の方がイメージとしてはあると思います。
植木で考えても人気のあるのは赤く紅葉する木の方が断然人気があります。
しかし、このページでは黄色く黄葉する樹種の素晴らしさや重要性を
皆さんにお伝えできればと考えております。

秋の山をよく見渡していただければ分かりますが、山の風景は赤く紅葉する樹種と
黄色く黄葉する樹種があるからこそ素晴らしい紅葉風景を創りだす事ができています。
例えば、山の木が赤く紅葉する木ばかりだとしたら、秋という四季のやわらかさや
どこか寂しげな秋の雰囲気を作り出す事は出来ないと思います。
むしろ、その様な山だったら今持っている私たちの秋のイメージとは
違ったものとなっているのではないでしょうか?
そこに黄色く黄葉する樹種が混植されているからこそ、
日本の秋の風情というものが創造されていると思います。

※地域によって黄葉のイメージは多少違ってくると思いますが
 ここでは当地方での黄葉を基準に判断させていただいております。

 

№1クロモジ(正確にはオオバクロモジが好きです。)
 

  黄葉する樹種の中ではダントツで好きです。
  雌木には黒い実がつくのですが、この黒い実がついている時の
  黄葉風景はクロモジ最大の見せ場だと思います。
  本当に素晴らしい樹種です!!

№2アズキナシ
 

  これぞ落葉樹というような葉の形状をしていますので、木の全体的な印象が
  黄葉を引き立てているような大変雰囲気のある樹種です。

№3ブナ
 

  ブナは黄色く黄葉してから茶色に変わり来年の春先まで葉がついています。
  個人的にはこの茶色くなってからの葉の状態が好きで、
  北風が吹いた時にガサガサと音をたてる雰囲気に秋の風情を感じますね。

№4イタヤカエデ
 

  当地域では、秋に山を見渡して黄色く見える木のほとんどがイタヤカエデになります。
  モミジ類では黄色くなる葉の樹種は多数ありますが、その中でも本種が一番きれいな
  黄色だと思います。

№5コシアブラ
 

  山菜で近年人気急上昇のコシアブラの黄葉はまた一味違った魅力を持っています。
  モミジ類のようにはっきりとした色の紅葉が山をきれいに彩っている時期には
  身を潜めていて、それらの葉が落ちてから登場するのがコシアブラです。
  薄黄色の葉ですので、他の樹種が紅葉しているときには全然目立ちませんが
  周りの木々の葉が落ちてしまえば、薄黄色の葉でも全然目立ちます。
  そんなコシアブラの自己表現の仕方に、感服させられました。。