山採り日記⑦
今日はいつも掘っている現場の山から雪が少なめの山に行って掘ってきました。
少なめといっても腰の辺りの雪がひざぐらいになっただけなのですが、
それでもかなりの本数を掘り上げることができ、作業がはかどり気分良く
山を降りてきました。
今日はアオハダ、ハウチワカエデ、アズキナシ、ナツハゼといった感じの樹種を
掘り、アオハダなんかは4mクラスの本当に素晴らしい樹形のものがありました。
今日は当方で行っている山採り作業の流れをご紹介させていただきます。
まず、掘り上げる木にスズランテープのようなもので印をつけ
枝を紐でしぼります。この作業はとにかく歩き回ります。
この作業は自分がやっていますが、今の時期のように
雪が60センチ以上も積もっていると歩くのもかなりしんどい作業です。
その印をつけた木の株元(根元)を雪かきのスコップで雪をかきます。
土が少し見えてきたら植木用のスコップで掘り上げます。
そして、掘り上げた木を根巻きして完了です。
大体、各作業につき1~2人でこの一連の作業を行っています。
数年前までは、根を切るのに「根切り専用チェーンソー」を使って
掘っていたのですが、現在では手で掘るのが主流となっています。
そっちの方が木に対しても良く、経費も削減できます。
ただ、手で掘るのはかなり体力に自信がある人でなければ出来ない作業で
今の従業員は素晴らしい技術を持っていますので、今は手堀りとなっています。
そして、堀り上げた木を山から降ろすのが一番重要で難しい部分になります。
せっかく素晴らしいもの掘ってもキズをつければ商品価値が下がりますし
時には、何十キロもある木をかかえて坂道を登ることもあるので
本当に大変な作業になります。
あと10cmぐらい雪が消えてくれれば作業が進んでありがたいのですが
早く雪が消えてくれる事を祈るばかりですね。