店長日記

430

早いもので、今年ももう年末を迎えようとしています。

年をとると時間が流れるのが早くなると言いますが

本当にそうですね。本当に早い...

数十年前におじいさんがよく言っていたこのセリフ。

本当にそうだと身に染みています。

この前、初詣で熊手を買ったと思ったら

もう数日後に新しい熊手を買うことになっている事に

非常に違和感を感じています。

 

今年は雪が早くて、畑の植木の掘り上げ作業も進まず

ちょっと残念な年末を感じています。

 

大体、こんな感じの状態です↓

 

 

こうなると、植木を掘るには掘れるのですが

えらい時間と手間と極寒での作業になってしまいます。

こっちの地域は秋の時間がとても短いんですよね。

紅葉が綺麗だな~

そろそろ植木の掘り上げ作業を始めようかな~

って思ってると、すぐこんな感じになってしまいます。

 

理想はこういう感じです↓

 

 

画像からぽかぽか陽気が溢れ出ています。

こういう感じであればいつまででも掘っていられるのですがね。

こちらの地域ではそれはそれはかなりの贅沢な話で...

 

先月後半ぐらいに、うちの従業員の子が

今シーズン初の植木市場に行ってきたのですが

アオダモやアオハダのセリ値を聞いたら

高くて高くて本当に驚きました。

山採り株バブルですね。完全に。

自分が山採り株を掘ってた頃に比べると

3倍弱ぐらい高い値段ではないでしょうか?

 

セリの値段が高くなるということは、

もちろん一般のお宅に植えられる頃には

もっと高い値段になっているのは間違いないのですが

非常に複雑なんです。

自分が山採り株を扱ってた後半の頃に感じていた

ジレンマみたいなものが今完全に膨れ上がっています。

 

自分がアオダモなどの

山採り株を扱っていた頃でも

既に高価格帯の木になっていましたが、

これ以上値段が上がるようであれば

せっかく、アオダモが脚光を浴び始めてきたのに

終わりが同時に想像できるようになってしまったんです。

 

自分はそのジレンマで

山採り株の取り扱いを辞めてしまった部分があります。

もちろんネットで植木の販売が出来なくなってしまったのも

要因の一つではありますが。。

 

何に不安を感じていたのかというと、

山採り株はその唯一無二な自然樹形に価値がつき

値段が高くなるのはしょうがないというか

それは良いと思っています。

 

じゃあ何に文句があるの?っていうと

 

アオダモっていうだけで値段が高くなるのに

不安を感じてたんですよね。

まあ、掘り手のこちらは取引の値段が

高くなれば利益が出て良いんじゃないの?

と思われるとおもいますが、

自分はそうは考えられなかったんですよね。

ただ、商業的な植木の流通とは

そもそもそういうものだとは分かっていますが、

せっかくこんなに良い木がやっと世の中で

認知されてきたのに、価格に度が過ぎれば

それには歪が生じてしまうという事です。

 

希望があるとすれば、

アオダモ自体にその高価格帯のレッテルを

貼られても植木業界に浸透し続ける力があれば

問題は無いと思います。

 

ただ、アオダモさん本人は

「こんな値段付けられても...」って

思ってる気がしてならないです(笑)

雑木というのは、どこにでもある

自然な自生が定番の生き物なのに、

ダイヤモンドみたいな扱いに代わってしまったら

それは既に自然の崇高な良さではなく

高価格帯の商品としての良さに変わってしまう。

 

ただ、それでもアオダモの良さは

自分的には不変ですがね。

高かろうと安かろうと

良い木を見る目だけは感覚として

しっかりしておきたいと思う、

そんな年末でした。

 

店長日記も不定期すぎる更新、

販売苗木の商品も売り切れ多めですが、

来年もどうぞよろしくお願い致します!!

 

 

 数年前までネットで販売していた頃の

アオダモの画像を探していたら

良いのが出てきました。

今見ると佐川急便さんに申し訳なかったと

心底、思いますね。完全に4mは超えています。

良い思い出です♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは実生1年生苗のナツハゼの現在の様子です。

この時期に赤く紅葉する樹種は沢山ありますが

やはりこの赤を出せるのはナツハゼの最大の

魅力ではないでしょうか?

何年見続けても飽きがこない、素晴らしい紅葉です!!

自分が植木のネット販売をしていた頃の

最後の方だったでしょうか、

すごく沢山植木を購入していただいたお客様が

なんといきなり、当圃場へいきなりお見えになりました!

 

すごく突然でしたので、すごくびっくりしました。

ただ、個人のお客様なのにえらい量の植木を

購入していただいたのと、

植木に対して、それはそれは強い熱量を持った方

でしたのですごく良く覚えていました(^^♪

 

その頃の植木のお話などを少しさせていただいたのですが

すごく懐かしくて、少しの時間ではありますが

良い時間を過ごさせていただきました。

また、帰り際に「ヒメモチ」の苗木もお買い上げいただき、

ヒメモチに興味を持っているあたりが

やっぱり、さすがだな~と思いました。

 

遠いところ、わざわざこんな山の中に

来ていただきありがとうございました!!!

 

おかげ様で、また植木の販売がしたくなりました♪

 

ここ数年、生産にチャレンジしていた樹種があります。

ずっと気になっていた樹種です。

 

初めて見た時に

すごく心揺さぶられたことをはじめとして

生産するのに丸3年かかりました。

 

その名は

 

【ヒメモチ】

 

モチノキ科モチノキ属とされる常緑低木に分類される木です。

モチノキ科には皆さんご存じの

「ソヨゴ」、「モチノキ」、「ナナミノキ」など

落葉樹であれば「アオハダ」が挙げられます。

 

種子の採取を行っていた時に、

足元に生えていたのを見た時が

最初なんですが、

その場所は毎年種子採取で行く場所でして、

ヒメアオキが群生しているな~ぐらいの感じで

特に気にもとめないで毎年作業していたんです。

ある時、何か視界に入ったなと思ったら

足元にそのヒメモチが生えていて

「なんでこんなところにソヨゴが生えてるんだ?」

と錯覚したのを覚えています。

ソヨゴが自生する場所では絶対にない上に

まだ苗木のような樹高なのに赤い実をつけてるので

 

「挿し木した苗木を誰かが山に植えたのか?」

 

「なんでこんな人目につかないような山の中に?」

 

「いや、もしかしたらソヨゴの自生地なのか?

 そうとなれば、これは大発見じゃないか!」

 

ぐらいのプチパニックになったんですね(笑)

 

しかし、

落ち着いて調べてみると

ヒメモチという樹種で、

もちろん、木の知識として名前は知っていました。

ただ、実際に見てみるとイメージと全然違い、

それはもう、可愛くて、可愛くて...

 

アオダモを初めて見た時の気持ちと同じぐらい

高揚したのを覚えています。

そうとなれば、生産に取り掛かるのは

既に必然でしたが、

 

「これ、かなり難しい樹種じゃない...?」

となりました。

 

難攻不落と言われているナツハゼ以来の

難しさを感じました。

 

それから数年色々と試行錯誤しながら、

やっと販売商品にできるという

状態まで持ってくることができました。

 

そうこうしていたら、

俺の数年を見ていたのか!と思うぐらいのタイミングで

業者さんから問い合わせがあったんです。

 

「業者さん:ヒメモチって木、知ってる?

 知ってたら、ちょっと生産してみてほしいんだけど。」

 

という、この上ない、とんでもないタイムリーな電話をいただき、

 

「自分:3年前から、生産に取り掛かってます!」

 

「業者さん:うそでしょ!生産したものあるの?なんで?(笑)」

 

みたいな会話になりました。

 

話がすごく長くなりましたので

そろそろ画像の方を載せたいと思います。

それでは今イチオシ樹種「ヒメモチ」をどうぞ!

 

 

 

久しぶりの店長日記の更新です。

現在、苗木の生産作業に追われる毎日で

非常に忙しい日々を過ごしています。

 

そんな中、こちら岩手県では

第73回全国植樹祭が今月開催されます。

丹精込めて生産した当社の苗木が

このイベントで多数使用されるのですが

その数ある樹種の中からナツハゼをご紹介いたします。

 

その名の通り、夏にハゼのように赤くなることから

ナツハゼという名がつけられたそうですが、

ハゼ科の木では無く、ツツジ科の種類の木になります。

時々、ナツハゼはかぶれますか?という質問を受ける事が

ありますが、かぶれませんのでご安心ください♪

そのナツハゼの出荷前の様子をどうぞ!

 

 

赤色と緑色のコントラストが非常にきれいです。

自分はこのナツハゼがすごく好きで、

可能であればナツハゼだけを生産する

ナツハゼ専業農家になりたいぐらい大好きです。

 

とはいっても、やはり一番好きなのはこれ。

アオダモです。

ただ、画像がイマイチすぎて残念ですが

当社で生産しているアオダモです。

この木肌の白みを入れるのに何年かかった事か...

畑生産でこの白みを入れるのはすごく難しいんですよね。

 

完全にやられましたね。

前回の店長日記で霜の害について書きましたが

その後の画像を撮ってみたのでご覧ください。

 

 

 

画像はアオダモなんですが、

見事に霜の害にあってしまいました。

黒くしおれてしまっています。

ただ、新芽は枯れてしまいましたが一応次の芽が出てくると思われますが

少し恰好が悪くなってしまうんですよね。

こんなこともあろうかと、本数復元のためにアオダモの稚苗は確保しておりますが、

しかし強い霜でした。対策してもダメなときはダメなんですよね。

外に出してしまった時点で。

 

ただ、興味深いのはこの画像を見ていただければわかると思いますが

真ん中ぐらいに全く害を受けていないアオダモがあるのがお分かりでしょうか?

これがすごい。ほかのアオダモと同じように新芽が伸びてきていて

強い霜には対応できない状態なはずなのに

ほかのアオダモと違って害を受けていないんです!

これだから木の生命力という魅力から離れることができないんですよね。

植物学的には色々と説明がつくのかもしれませんが

自分はただただ感動してしまいます。

害を受けたアオダモも早く新芽を出してきて欲しいです。

 

先週から風が毎日強くて、せっかく出てきた新芽も

かなりつらそうなところに、強めの霜。

 

生産者が一番気を遣う時期を過ごしています。

 

風はまあしょうがないとして、霜はかなり注意が必要で

ハウス内で種から芽が出た稚苗をポットに移植して

それを外に出して並べるのですが、この状態で霜にあたるのが

かなりまずくて、霜対策を万全にしないと

一ヶ月の作業がまるまる無かった事に

なってしまう最悪の事態になってしまいます。

 

今朝が-2℃だったのでどうなることやら。

まだ圃場の苗木を見に行っていない状態ですが

ちょっと緊張する朝を迎えました。

 

ネットショップで植木の販売を行っていた数年前。

春のイベントで植木の注文をたくさんいただいて

いる状態で、強烈な霜にあたってしまい

せっかく出てきた新芽が全面真っ黒になって、

お客様にお詫びのお電話をかけまくったのを

今でも鮮明に覚えています。

 

植木は新芽が仮にダメになったとしても

次が一応出てきますが、先に書いた状態の苗は

完全に枯れてしまいます。

 

今からドキドキの圃場を見に行ってまいります。

何卒!!

 

 

 

毎度お世話になっております。

ネクストグリーンマーケットの大森です。

4/19にお問い合わせいただきました「k山様」、

入力いただいたメールのアドレスに間違いがあるようで

こちらから返信できない状態でおります。

今一度、アドレスをご確認いただければと思います。

大変お手数をお掛けいたしますがよろしくお願い致します!!

パソコンの画像を整理してたら

昔の山採り作業の画像が出てきて、

懐かしーなーと思いながら見てたら

すごい画像を見つけました。

 

 

 

アオハダかな?

いや、ミズナラだ!確か。

頼まれてどうしても掘ってくれって言われたやつだった気がする。

かなり大きいです。

よくこんなものを掘ってたなーと感心してしまいました。

こんな天気の日の山採り作業は爽快だったなー(^^♪

 

今日は数日前から予定していた

植木の出荷の日でしたが、

あいにく、とういうか、まあ予想通りの

天候になりました。

 

 

これは今、雑木ブームの一端を担っている

大人気樹種「コハウチワカエデ」になります。

数年前、山採りでしか販売することが

できなかったこの樹種が、

今こうして畑で生産することができるようになり、

出荷を迎えていることには、非常に感慨深いのですが

この天気と差し引くと感慨深さも薄れてくるようです(笑)

まあ、無事にトラックへの積み込みは完了しましたが

何とも大変でしたね。

積みづらい、積みづらい...

 

前の文章で、「山採りでしか~」と書きましたが

これには理由があって、ちょっと説明させていただきます。

 

山採りではなく畑で生産すること自体は

なんら難しい事ではないんですよ。

何が問題かというと、山採り株と畑でできた植木では

根本的に樹形や雰囲気が違うんです。

 

ほぼ素人だった20代半ばぐらいの自分は

たまたま山に入って見た、

アオダモやアオハダの絶大な風景に

圧倒されてネットで植木を販売しようと考え

今に至ります。

自分の実家が3代続く苗木の生産農家では

ありましたが、自分が木の仕事で一生いこうと

決心したのは間違いなく「山採り株」でした。

 

ネットで販売するものは100%山採り株を

販売していたのですが、これはこれで

難しい問題があったんです。

秋から春の期間内に数千本掘り上げていたんですが

大体、1,000本掘ったら100本ぐらいは販売できない

ものが絶対にあるんです。この100本はどういうものかと

いうと、やはり根を良く作られた畑の植木と違い

山で育った荒い根を切ったために、という原因です。

どうしても春先に芽吹いてこない木があるんです。

これが山採り株にはつきものでした。

特にネットショップは年間通して販売していたので

芽吹いてこないものはもちろん販売できませんし、

仮に春に芽吹いても樹勢が弱いと判断したものは

販売はしませんでした。これも100本ぐらいあります。

ということは1000本あたり200本は

販売できないものがあるという計算になります。

 

ある業者さんが、その樹勢が弱い

パラパラとついた葉の小さいアオダモを見て

「これが良いんじゃない!」という人も沢山いましたが

自分から見れば「いや、いや、瀕死の状態ですよ」と。

ここに、そもそもの違和感と自分の言い分、

アオダモに対する自分なりに真摯な思いが

交錯する時代に突入していくわけで...

 

アオダモにもアオハダにもコハウチワにも

そもそものある程度決まっている

通常の葉の大きさというものがあります。

これが小さかったりするということは

何か原因があるのです。

まあ、山から掘っているものですから

間違いなく根が切られて水分を吸収する根の

状態が悪いのはわかりきってることで...

この根から水分をうまく葉や枝に伝えることが

できないために自己防衛本能で

木は葉を小さくするんです。

そんな状態のものを

「これが風情があって良いんじゃない。」というのは

自分からすると完全に意味が分かりませんでした。

瀕死で何とか生きるために最小限の

葉の大きさで頑張ってる木を

どうやっても風情がある良い木とは

思えなかったんですよね。

 

ここ10年ぐらいは

雑木ブームでアオダモやアオハダ、コハや

ナツハゼなどの雑木樹種が異常に

もてはやされているのは間違いないです。

木が曲がっていて、パラパラとついている

小さい葉の木に対して

「風情があって良いな~」

「やっぱり山採り株の素朴感は良いな~」

となっていると思います。

それを取り扱っている業者さんも

そこが雑木の良さと言っている人も多数ですよね。

 

ここに異論があるんです。

 

自分は山に生えていたアオダモやコハを見て

この仕事をしていこうと決心した、あの風景は

決してパラパラとついてる弱々しい葉の木では

無いという事です。

むしろ逆で雄大さと威厳、尊厳、人間の心を

動かすことができる数少ないジャンルの魅力を

持っている自然な創造性を木に感じたんです。

 

山に生えてる木は別に葉は小さくないんですよ。

知ってました?

下枝は周りの木が大きくなって

日が当たらなくなってしまうため

葉をつけない状態になり

山採り特有の下枝が上がった樹形になりますが

日が当たる部分の上部の葉などは全然通常通りの

元気な葉をつけています。むしろ山で小さくなってる

元気がない状態の葉はほぼ見ることはないです。

 

その山で見た、これは良い!と思う木を掘った時点で

上記で書いたような見た目になってしまう。

それが現在ブームの雑木の見た目と

なっていると思うんです。

という事は、そもそも山採りすること自体、

ちょっと違うんじゃないかという結論に至る訳で...

 

ちなみに、樹勢が弱いものを畑に一端植えれば

良い根が出てきて木は元気を回復します。

ただ、そうなると最初のころの樹形とは異なりますし、

何より葉も大きくなったり厚ぼったくなって、

山にいたころの風情とは

違ったものになってくる部分が

どうしても出てきます。

それも込みでアオダモ良いな~ってなってくれれば

それはそれで良いんですが、

中には嫌だって思う人も間違いなくいると思うんです。

 

そこで自分が思うような木は山採りをしている限り

永遠に満たされ無いと思い、

山採り株はやめようと思ったんです。

自分が山採り株をやめるあたりは植木市場でも

値段は高値安定、年々値段が更新しているんじゃないか

というぐらい良い状態でした。

同業者さんからも「何考えてんの?」ってなって。

ただ、自分は畑で作りたくなったんですよね。

山採りしてる時間があれば生産工程を考えたかった。

自分が納得いく、本当の雑木の良さを見せつけたかったんです。

そこで何年もかけてやっとですよ。

 

「山採り株となんら変わらない樹形+根が良く状態の良い植木」

 

を生産することができるようになったんです。

さあ、ネットで販売だ!って時に配送業者さんから

植木はお断り!ってなっちゃって(笑)

 

これはこれで自分の人生規模で

かなりショッキングだったんですが

おかげで、いろんな発想が思い浮かんできていて

ここ数年、その発想を商品化しようと

生産作業に没頭して既に3年が経ちました。

 

早ければ来年や再来年には、

その商品をネットで販売できるかと

考えております。(まだ分かりませんが)

まあ、まだ商品というには少し不安な部分や

分からない部分がありますので

もっと詰めて内容を充実させなければと思っています。

 

もし、販売出来たあかつきには

是非ご覧いただければと思います。

 

かなりの長文、失礼致しました!!

 

 

 

 

 

 

新年明けましておめでとうございます!!

昨年は大変お世話になりました。

今年もどうぞネクストグリーンマーケットを

よろしくお願い致します。

 

昨年は苗木の生産というと、

まあ順調で天候も大きく崩れることがなく

良い年だったと感じております。

毎年、手帳や書類を整理しながら1年を軽く振り返るのが

大体恒例となっているのですが、特に大きなトラブルが

無く、1年を終えた印象でした。

「特に何もなく...」というのが

何か薄っぺらい感じがするな~とも

思いますが生産農家としては、

1番の良い事なのでは、とも思っています。

ただ、年末に降る雪が例年より結構早くて

植木の出荷に遅れが出たかなというぐらいで

他はいたって順調、順調。

 

ここ数年はネットショップで植木の販売を

しなくなったこともあり、

苗木8:植木:2 みたいな比率でやってきましたので

植木の方が、いわゆる典型的な手抜き状態に

なっておりまして。

さかのぼる事、今から6年ぐらい前、

当時植木が売れに売れていて、

ショップの販売本数を大幅にupさせようと

かなり大量の苗木を畑に植え付けたんです。

その大量に植え付けていた苗木たちが

今まさに植木としてもっとも旬な樹高、樹形に

育ってきたのです。

今が旬な大きさなので、これを掘らないでおいておけば

今度は大きくなりすぎて

色々と大変なことになるんですよね。

 

じゃあ、掘れば良いじゃん。となるのですが、

ここに先に書いたように苗木8、植木2の体制が

障害となってくるんです。

現在は苗木生産を主にやっているため

植木を掘らなければいけない時期に

様々な生産、出荷作業が重なりに重なって

植木を掘る時間がどうしても取れなくなる

という図式が完成しています。

ありがたいことに、掘る事さえできれば

出荷はいくらでも可能なんですが、

その掘る作業の時間を確保できずに

もだえています(笑)

ただ、何とか春までには掘り上げ作業を

進めればと、積もった雪を見ながら

悲しみに暮れています(笑)

今年もどうぞよろしくお願い致します(^^♪

 

年末↓

 

 

現在↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

毎年、この時期は秋の出荷と冬支度にひどく忙しい

毎日を送ります。

特に今年は植木の注文がちょっと多くて、参っています。

注文が多いのはもちろん良い事であって、ありがたい

事なのではあるのですが、

冬支度と出荷の兼ね合いがひどく大変です。

 

ポット苗の年間生産本数は

大体400,000本ぐらいあり、この中から

秋の出荷が半分、

その半分の半分ぐらいが春の出荷、

その半分が来年伸ばす予定の苗木。

 

雪対策で横に倒して雪の折れから守らなくては行けなくて。

これが大変です。

10万本以上を全てトレーから抜いて

1本ずつ倒す作業。これが一番大変です。

 

暖かい地方の生産者は

苗木を倒すという作業がないと思いますが

こちらは雪が降る前に全ての苗木を横に倒します。

これが雪が降ってきたり積もったりすると

えらい事になってしまうので

今の時期は天気予報とうまくリンクして

仕事を進めていきます。

 

そういう中で頑張って掘った

植木の出荷待ちの風景を1枚。どうぞ。

ここ日本には黄葉する樹種はたくさんあります。

ヤマモミジ、イタヤカエデ、ブナ、等々...

たくさんあります。

その中でも自分はこの樹種が最高峰だと思っています。

 

「オオバクロモジ」

 

なんていうんですかね、

レモンのような色からだんだんと

深みのある黄色に色づく様は

秋の黄葉を一手に引き受けて

色づいているのではと思うぐらい

その存在感は圧倒的で、

本当に大好きな樹種です。

類似種にノーマルのクロモジがあるのですが

こちらはもう少し軸が細い感じの

今流行りの雑木林の雰囲気そのまんまな

感じで、これはこれで良いのですが、

ことクロモジに関しては

オオバクロモジの方が好きなんですよね。

クロモジより少し葉が大きいかな~

ぐらいの感じなんですが

この少し葉が大きいかな?っていうぐらいが

結構絶妙なポイントでして、すごく良い木なんですよね。

まあ、いろいろ活字で説明するより

画像で見ていただければと思います。

 

 

 

 

久しぶりの店長日記の更新です(^^♪

現在、毎年恒例の種子採取作業で朝から晩まで

びっちりと種を取ってる毎日です。

そこに苗木の出荷が重なりに重なって

ひどく充実した毎日を送っております(笑)

 

当ショップで植木の販売を停止してから

早数年経ちますが、今でも当店のメイン樹種

だったアオダモに対してのお問い合わせは

一定的にある状態なのですが、

ここ最近、アオダモに対しての認識というか

アオダモに対しての世間一般の見方が

なんか変わってきたなーという

感覚を感じています。

なので、今回は自分のアオダモに対する想いを

ちょっと書いてみようと思います。

 

ショップで植木の販売をしていたころは

とにかくアオダモ、アオダモ、アオダモ...と

とにかくアオダモ至上主義という意識で

植木を販売しておりました。

 

このアオダモには何種類か微妙な違いではありますが

 

種類があります。

 

アオダモ、マルバアオダモ、ヤマトアオダモ、

ケアオダモなどなど。

 

この中で現在庭木の主流となっているのが

 

マルバアオダモになるのですが、

 

 

自分はこのマルバアオダモがとにかく好きで

 

このアオダモを販売したいと思って

 

このショッピングサイトを開くきっかけとなりました。

 

そんな大好きなアオダモに対して

世の中のアオダモに対する認識と

自分のアオダモに対する認識に

差が出てきているように感じています。

 

昨今のアオダモブームは自分が販売していたころに比べ

山取り株の流通が何倍にもなり、アオダモを見る機会が

かなり増えました。

ただ、流通量が増えるとどうしてもそれに伴って

粗悪な状態のアオダモを見る機会が増えてしまいます。

基本、山取り株は畑で養成したものに比べ

根が荒く、お庭に植えた後の状態が良くいかない場合が

多くなってしまいます。

葉が少ししかついていなかったり、葉が通常の半分以下の

大きさになっていたりして。その状態でいると

綺麗だった幹の白みも黒ずんできたり...

その少ししか葉がついていないアオダモに対して

この状態が風情があっていいんじゃない?って

いう人がかなり多くなってきていると思います。

本当にそう思っているのか、周りの人がそう言っているから

そう思い込んでいるのか..

そこには様々あるとは思いますが、

自分的にここがかなり違っています。

 

自分のアオダモに対して感じている魅力というのは

山採り地で見ていたアオダモそのものなんです。

 

その場所で見ていたアオダモは

葉が通常より小さかったり、

葉が少ししかついていないという

事は一切ありません。

 

いや、少し語弊がありますね。

 

山採り株でも言い方によっては葉が少ないという

表現も確かにあります。

これは下枝には光が当たらないため葉がつかないだけで

光が比較的当たる先端部分には旺盛に葉はあります。

根の状態が悪く、全体的に葉を落としてしまっている

お庭のアオダモとはわけが違います。

山に生えているアオダモはそこで生きるための

必要最低限のナチュラルな状態でいるだけであって、

アオダモ的には全然健全にいるんですよ。

 

なので、そのアオダモと比較して

お庭に植えた根が悪かったり、

状態の悪いアオダモを見て、

風情があるって...という感じです。

 

自分がショップでアオダモの植木を販売していた頃

最も重要に考えていたのは

葉が出ている時期に販売するということでした。

これは誤魔化しがきかないんですよ。

その葉の出ている状態を見せることによって

その木の状態が一目瞭然となるからです。

自分も山採りを何年もしていて分かる感覚として

いくら根巻き作業を万全に行っても

葉が出たとたんにダメなものと良いものが出てきます。

これはやはり生き物である樹木という、

複雑で繊細な理由があると思うんです。

あと3cm長く根を残せていれば

状態が良くなったかもしれないし、

3cm残しても良くならなかったかもしれないし。

ただ、葉が出てみれば状態は分りやすくなります。

なので、ここにはこだわっていました。

それが、自分が山採り地で見ていたアオダモ

そのものだからです。

もちろん出荷時に状態が良くても

植え付け地の状態によって、また変わってしまう事も

もちろんあるのですが、最低限出荷時には

自分が思う良い状態のものをというのには

こだわっていたつもりです。

 

久しぶりに店長日記を書いてテンションが上がってしまい

ひどく長くなってしまいましたので、ここら辺で

終わりにしたいと思います。

 

最後に。

そのマルバアオダモは今自分のトレンドでは

ちょっと無くなってきています。

今のトレンドは純正アオダモの枝透かしバージョンです(笑)

これならどんな場所でもある程度一定のアオダモの魅力を

発揮できる種類だと感じています。

自分のトレンドなんで、そこはご了承ください。

 

今回は何故か枝を透かしていない状態の方を

載せてみたいと思います(笑)

これこそアオダモの真骨頂だと思います。

 

久しぶりの店長日記の更新になります。

ここ数年ではトップクラスの忙しさで

毎日、毎日、移植作業&草取りです。

ここで、移植作業について少し説明させていただきます。

当方では、秋に育苗箱と呼ばれる箱型の

トレーに種をまきます。

それが翌年の春に発芽します。

その発芽したものをポットに入れ替えます。

これが移植作業になります。

このポットに移植したものを管理し、

数ヶ月するとポット苗として出荷できる

状態になります。

 

ここで1枚、移植作業を終えたオオバクロモジの

画像を。

 

 

 

すごくキレイじゃないですか?

もう何年もオオバクロモジをこうやって生産していますが

何年見てても好きなんですよね。この見た目(^^♪

遅い時間までヘトヘトになりながら作業していても、

仕事の終わりにこれを見ると

次の日も頑張れるんですよね。

なんでしょうね。本当に好きなんだと思います。

特に今年は植木屋さんからオオバクロモジの予約が

たくさん入ってまして、来る日も来る日もオオバクロモジを

移植しております。

明日も頑張ろうと思います。

 

 

前回に続き、過去の思い出part2です。

忙しすぎて、全然店長日記を更新することができませんでした。

文章を書いては途中で強烈な睡魔に襲われ...

何日、何度繰り返した事か。。

 

今日は満を持して過去の画像フォルダに。

 

2010年の画像フォルダに結構なものがありました。

アオハダです。そしてピンクテープがついているので

雌木ですね。

何がすごいかというと、樹形のボリュームもさることながら

この重量物をどうやって運んでもらったのか、ということですよ。

どう考えても、これはヤバい重量です。

佐川急便さん、すいません!

そして肝心の樹形については、

やはり山取り株! 株元の雄大さはご立派です。

 

 

 

 

そして、またまたアオハダ(^^♪

 

 

 

 

 

 

この頃はボリュームのあるアオハダがすごく好きで

こういう木ばかり掘ってましたね。

アオハダは1本や2本立ちのものより、

こんな感じの沢山幹が立ってる樹形のほうが

アオハダらしいというか、

山の力強さを最大限に感じさせてくれます。

しかし、良い樹形です。

先日、ナツハゼについてお問い合わせをいただきました。

 

Q.「ナツハゼはかぶれたりしませんか?」

 

確かに。名前にハゼって入ってるな~と思いました。

こっちの地方はあまりハゼノキというのに馴染みがないので

ナツハゼの事をハゼノキの仲間だとは

思ったことも考えたことも無かったです...

確かにハゼノキはウルシ科なのでじかに触るとかぶれる

場合が多々あります。

ナツハゼと聞けばハゼの仲間かな?と思われる人も

確かにいますよね。

ただ、ナツハゼはハゼのようにきれいに夏場赤くなることから

ナツハゼという名前が付いただけで、ウルシ科のハゼノキとは

なんら関係がなくツツジ科の木になります。

 

なので、

 

A.かぶれるなどの事は一切ございません。

  ハゼノキ=ウルシ科=かぶれる

  ナツハゼ=ツツジ科=ただただ綺麗♪

 

確かにこの誤解でナツハゼが敬遠されている場合があるとしたら

残念です。自分的にナツハゼは数ある落葉樹の中でも

安定の3位圏内に入っている、それはそれは大好きな樹種なので

この場を機会に正確な情報を伝えることができればと思います。

雑木林風のお庭造りには絶対に欠かせない、

というか

ナツハゼさえ入れておけばすぐに雰囲気を作ることが出来る

万能な樹種なんですよ。是非覚えておいてくださいね♪

 

 

新年明けましておめでとうございます。

今年もどうぞ宜しくお願い致します!!

 

とうとう2022年の始まりです。

2000年になった時、ひどく近未来な

数字の並びになったなあと感じていた頃も

ありましたが、それから既に22年も経ってしまいました。

「1年が過ぎるのが早い!」とは

よく聞くフレーズですが本当に早い。悲しい事に...

この前、初詣行った気がするー

という気持ちで今年も初詣に行ってきました。

 

学生の頃は1年経つのが早いなんて思ったことは

無かった気がしますが、何故か今はとてつもなく早い。

この体感の違いは何なんでしょう?

忙しいから早く過ぎるように感じるんだと言う人も

いますが、自分は学生の時の方が忙しかった気がします。

今ももちろん忙しく感じる事は多々ありますが

学生の時は

生活の中心に学校の講義があって

その空いた時間で遊んでみたり、

時には空いて無い時間なのに遊んでみたり(笑)、

その中で、自分のやりたいと思われる

ぼんやりとした将来をちょっと突き詰めてみたり、

お金を使いためにアルバイトをしてみたりと...

 

はるかに学生の頃の方が忙しかったと思います。

ただ、なぜそれでは今の方が忙しく、1年が過ぎるのが

早いと感じているのか? 

 

これはいくら考えてもよく分からないので

なんで1年が早く過ぎてしまうのだろうと考えるより

その早い1年の中でより充実した1年を

どう過ごしていくかというふうに

心がけようかと思います。

2022年の今年の個人的なテーマにしましょう。

 

なんだかんだ根暗な事ばかり書いてしまいましたが

今年もNEXT GREEN MARKETを何卒

宜しくお願い致します!!

 

 

毎日、毎日植木の出荷に追われて

すごく充実した毎日を過ごしています。

 

ただ、この時期になると少し憂鬱になりますね。

ネットで植木販売をしていたあの頃の記憶が

原因です😢

 

毎日、商品撮影、

毎日、梱包。

佐川急便の4t車はいつも満載だったなー。

 

もう植木の販売を停止してから数年が経ちます。

植木の販売を休止した頃は、

「いつ頃、植木の販売を再開しますか?」

というお問い合わせも多かったのですが、

最近はめっきり少なくなりました。

寂しい限りです...

 

そこでなんとなくネット販売していた頃の

商品画像が見たくなって、ちょっと昔の

フォルダーを見てみたら、まあすごい事、すごい事。

確かに、これじゃあ配送業者さんも

植木を運んでくれなくなるなあと(笑)

しっかり自覚しました。

ちょっと載せますので是非ご覧ください。

 

まず、アオダモです。

多分4.0mぐらいのものだと思います。

どうやって梱包したのか、どうやって運んでもらったのか。

化け物のような素晴らしい立ちっぷりですよね。

 

 

 

そして次はナツハゼです。

本当に今見るとただの芸術作品ですよね(笑)

このナツハゼは3.5mぐらいだったと思います。

 

 

昔は、これをネット販売で個人のお客様に。

今では業者さんに...

 

なんだかな~。

悔しくなってきたので、

まだ次回も過去を振り返ってみようと思います(^^♪

 

 

【今の時代は過去に戻る事が出来る】

 

カッコつけてますが、そんな大それたことじゃなく...

 

テレビの見逃し配信。の事です(笑)

 

これ、すごく便利で良いとは思うんですが

なんかしっくりこないんですよね。

もちろん自分も見逃し配信、おおいに利用しています。

ただ、なんかしっくりこない。

見逃したのに見れる違和感というか。

 

昔なら、その見たいテレビ番組を見るために

時間を気にして色々と行動に計画性が多少なりとも

あったと思うんです。

それが今ではそんな事を考えなくても

見たい時に簡単に見ることが出来る。

そう。それがみんな大好き見逃し配信(^^♪

余裕のある時間に、自分に都合の良い好きな時間に

見たい番組を見ることが出来る。

 

好きな時間に見たい番組を観るという事は

すなわち

計画的に行動する事を、

考える行為という機会が多少なりとも

無くなるという事でもあります。

 

自分は昔から偶然という言葉が大好きです。

偶然こそ我々人間にはもっとも大切な瞬間だと

思っています。

 

今のこの便利な世の中は

全てをクリアにしすぎて偶然性が

異常に減少しているように感じます。

見逃し配信もそうですが、ネット環境の普及で

過去のものを再現する事も出来るし、過去に戻ることも、

言い方によってはちょっとした未来に行くことも可能です。

全て人工的なんですよね。

 

ただ、この便利な世の中でも

再現するにはなかなか難しいものに

「自然美」というものがあります。

自分はこれを大切にしたいし、ずっと続けばいいなと

思うもので、人工的とは真逆の存在で

そこには代えがたい素晴らしさがそこにあります。

 

色々、意味の分からない事をだらだら書いてしましましたが

全てはこの画像の前置きです。

 

 そんな風景がコレです。↓

 

 

いつの日かこれも人間の手でいとも簡単に

再現することが出来るように

なるのでしょうか?

それはそれで残念でもあり、

半面どうしてくれるのか楽しみなところでもあります。

この手のものは、なかなか手が付けられないだろうから

しばらくは安心な分野かなとも思っております。