新年、明けましておめでとうございます。

 

明けましておめでとうございます!!

始まりました2018年!!

本年もどうぞ宜しくお願い致します(^^♪

 

新年、最初の店長日記となります。

何を書こうか迷ってますが、やはり新年1発目は

「より良い雑木林風のお庭、そして植木とは?」という

壮大かつありきたりで最もベタベタな

テーマでいきたいと思います♪

 

そこで、自分のこれまでの経緯と

現在思っていることを

ちょっと書かせていただきたいと思います。

 

 

この仕事を始めた頃は、山採り株熱が

最高潮で異常とも思えるほどの

山採り株テンションでした。

ボリュームはあればあるほど、

株立ちの本数は沢山立っていれば

立っているほど、というような

ボリューム株をひたすら追っていました。

これが山採り株最高の醍醐味であり

山採り株至高の良さだと、ひたすら超ボリュームの

株立ちをめがけていました。

30本立ちのアオダモとかを掘り上げることが

最高のステイタスだったんですね。

やりがい、気力、若さからくる体のコンディション。

全てがMaxで躍動していたように思います。

 

このテンションを頂点として

それを維持したまま

数年過ごしていたある日

超ボリュームの株立ちに対して

ちょっとした疑問というか違和感を

覚えるようになりました。

きっかけは、よく覚えています。

住宅情報誌に移っている

新築展示場でのお庭の外構写真でした。

綺麗な家の外に植えてある

アオダモとかアオハダを見た時です。

大好きなはずのアオダモの姿に

良さを感じなかったんですよね。

 

その時から、この感情に対して

深く考えるようになったのが

ここ1~2年です。

そして答えを見つけてしまったんです。

 

 

あの山採り株全盛時代の感情とは真逆で

より素朴でより自然な風景を求め始めたんです。

人工的になっていくアオダモの姿に

違和感を感じていたんです。

立派なアオダモをお庭の一等地に

シンボルツリーとして植えてしまうと

人工的な雰囲気が出てしまい、

これに違和感を感じていたんです。

植える側の業者さんも年々

アオダモさえ植えておけばみたいな

雰囲気が強くなってきて...

自分も「アオダモはそこに植えてあるだけで

自然な雰囲気が出ますよ~」って言って

販売していました。

この点に関しては自分の未熟さもありますが

木という存在に長く携わって

それに対する想いが強ければ強いほど

現在のスタンスに近づいていくのでは

ないかと思っています。

 

そして現在の雑木に対する理想イメージとは?

 

単木至上主義、多くても2~3本の株立ち。

超ボリューム株の個の存在感をいい意味で無くし

個ではなく全体を意識した形の雑木林風のお庭造り。

これらに一番魅力を感じています。

 

ちょっと、想像してもらいたいのですが

すごくボリュームのある株立ちをお庭に1本入れたとします。

存在感がありますよね。間違いなく。

それこそ、住宅メーカーなどの展示場などを

想像してもらえば分かりやすいかもしれません。

今の観点ではその存在感がちょっと違って感じてるんです。

より自然な風景を創り出すには、ご立派な株立ちじゃなく、

単木や少ない本数の株立ちが無造作に立っている

風景が真実の自然な風景なんです。

山採り地では、ものすごいボリュームの株立ちは

それがぽつんと生えてる訳じゃなく、様々な単木に混じって

生えてるんですよね。

 

何が言いたいかというと、1本のボリュームある株立ちを

お庭に植えて存在感を出すのではなく、

様々な木を植えることによって生まれる

全体的な風景で存在感を出すことが本当の

自然風のお庭造りなんではないかと言う事です。

 

なんでこれに気づかなかったのかと

過去の自分に言い聞かせたいところなんですが

これは、今まで自然とは?木とは?アオダモとは?という

問いに対して真摯に考えてきた結果、たどり着いた

今なんじゃないかと、良いように捉えています(笑)

ただ、自分的にはこれが最終段階なんじゃないかと。

20代後半の山採り株全盛時代を過ごしてきて

現在40歳前にして辿り着いた境地です。(オーバーに!)

この境地を行動に移したのが昨年暮れの

「山採り株の取り扱いを中止」という宣言なんです。

どうしても単木の山採り株って根が弱めなイメージがあり

株立ちと違って葉がつく芽も少なく、

勢いの無い状態の木の場合には

葉が展開している時期の見た目が

まあ元気のない感じになっちゃうんですよね。

それを風情と感じる人もいるかもしれませんが

自分的には「おい!大丈夫か?」って感じなんです。

この状態を打開するには、やはり生産するのが

一番の方法だと思っています。

それも、従来の生産方法自体をまるっきり変えて。

より自然な雰囲気のものをつくる生産方法ではなく

 

ただ、 自然とともに作り上げる生産方法」

「自然に任せた生産方法」

 

そもそも、生産方法というからには

なるべく悪いものを出さないように、より効率的に、

綿密なコスト計算をもとに良いものをつくるというのが

通常の意味合いだと思いますが

この観点自体がちがうんですよね。

自然に任せるという事は悪いものも出るし、商品にならないような

ものが出る可能性が高くなるという事です。

ここの折り合いをどうつけるかが一番の考えどころなんですが

これも既にイメージは出来ています。

 

ちょっと方向がずれてきたので戻しましょう。

 

ボリューム株を1本入れれば、それ自体を

見すぎてしまいます。家とボリューム株。

それだけです。

ただ、ボリューム株がダメという事ではなく

植え方、見せ方が重要なんです。

ボリューム株は間違いなく素晴らしい。

これは間違いありませんね。

 

様々な樹種を混ぜて植えた混植は

見た目が分散されます。

限定された小さい視点から大きな視点へ。

個の融合体が大きな風景を創り出すというか

これこそが理想の風景。

それでも、人によってお庭のスペースに

差があるのでそんなに植えれないよという

声も聞こえてくると思いますが、

それはそれで良いんです。

そのスペースで創り出す自然風景があれば。

むしろ、そういうスペースの方が面白い。

それこそ、隣の家とは違う唯一無二の

お庭を創り出すことができると思います。

現在大人気のアオダモを1本入れる事は

隣の家とかぶる可能性が十分ありますが

混植はその人のセンスが現れます。

想像するだけで楽しくなっちゃいます。

これは20代半ばの山採り株全盛時代と

ほぼ変わらない、いや今後の行方が

不透明な分、ワクワクしちゃって

今の方が妙なテンションの高さを感じています。

今後の「ネクストグリーンマーケット」は

この志向に強くこだわっていければと思っています。

 

新年1発目の店長日記、

長くなってしまい申し訳ございませんでした。

こんな感じですが、

本年もどうぞ宜しくお願い致します!!