やっぱりアオダモ♪part2
ここ最近、アオダモについてのお問い合わせを
多くいただいておりますので
今回はそのお問い合わせについて書こうかと思います。
「買った時のアオダモと違う感じになってきました...」
このお問い合わせがここ数日多く寄せられています。
画像を送っていただいて見てみると、
どう見ても肥料のやりすぎなんですよね。
当店の「植え付け・管理方法」でもご説明させて
いただいておりますが 肥料を与えすぎると
葉は厚ぼったくなりますし、 成長が良くなる事によって
枝の節の間隔が伸びてしまいせっかくの
自然樹形が台無しになってしまいます。
どうしても植え付け=肥料みたいな感覚があるから
植え付け時に肥料を入れてしまうのかもしれませんが
近年人気のある山採り株特有の個性に関しては相反する行為です。
そもそも、最小限の肥料分で育成されてきた山採りの木々に
人工的に肥料を与える行為自体がちょっと違うんです。
ただ、植えられる場所の土質がどう見てもひどい場合には
しっかりとした土壌改良が必要ですし、
肥料分も必要な場合もあります。
この点の判断は非常に難しいので不安な方は
お気軽にご連絡いただければと思います。
そして、次に多いお問い合わせが
「近くの植木屋さんで購入したアオダモなんですが
貴店で販売されているアオダモとちょっと違うんですが...」
当店で販売しているアオダモはマルバアオダモといって
繊細な葉、枝ぶりが特徴的なタイプのアオダモになります。
そして、バットになる木であるアオダモというのが存在します。
こちらは葉がもっとゴワゴワとしていて、
成長の仕方も比較的まっすぐに伸びていきます。
マルバ~と比較すると成長速度も早めです。
その他にヤマトアオダモ、アラゲアオダモ等々
様々なアオダモが存在するのですが、
なかなかこのアオダモの分類の仕方や見分け方に
不明瞭な点があるのも事実です。
上記の樹種を大きく分類すると
①アオダモ(ヤマト~、アラゲ~)
②マルバアオダモ
この二つに大きく分類することができます。
①は成長が早いタイプで枝、葉に力強さがあります。
バット材に使用される方。
②は伸びも緩やかで葉、枝ぶりに繊細さがあります。
現在山採り株で主流となっている庭木用のアオダモです。
近年のアオダモブームで植木生産者さんも
アオダモを畑で生産するようになってきましたが、
ブームが強すぎて知識が遅れてついてくるような
状態という部分も少なからずあるのが現状です...
そして、その画像を送っていただいた中で 最もひどかったのが、
既にアオダモという樹種ではないものがありました。
画像に映っていたのは何と!『ヤチダモ』
それも、すごく立派なヤチダモ(笑) これはひどかったですね。
ヤチダモはアオダモと同じモクセイ科ですが全然異なる見た目です。
やはり、こうなると重要なのは
【アオダモのどこに魅力を感じて、庭木を購入するのか?】
という事が重要になってきます。
アオダモという名前だけで決めてしまわないように
することが絶対に大切だと思います。
これがアオダモか~とヤチダモを見ていても
アオダモの本来の良さを知ることは出来ません。
きっと、その人はアオダモあんまり良くないな~と
感じていると思います。
近所の人にそのヤチダモを見せたとしたら
その近所の人もアオダモを勘違いしてしまいます。
こんなループの仕方でアオダモの否定的な
印象が広がらないように願っております!!!
いや、これはアオダモ人気の裏側にある必然的な現象でしょうか?
偽ブランドのバッグのように...
やっぱりアオダモ!大したもんです♪